虻初級
ヒント:人や牛の血を吸うハエに似た虫
あぶ
ハエに似た虫で、血を吸う種類もいる。「虻蜂取らず」は二つを狙って両方失うこと。

虫の漢字は、ほとんどが「虫へん」です。蜻蛉(とんぼ)、蟷螂(かまきり)、蟋蟀(こおろぎ)のように、虫へんの字を二つ並べて一つの虫の名前にしたものが多く、二字とも見慣れない字なので、部首で虫だとわかっても読みまでは出てきません。更新:2026-10-29
虻初級
ヒント:人や牛の血を吸うハエに似た虫
あぶ
ハエに似た虫で、血を吸う種類もいる。「虻蜂取らず」は二つを狙って両方失うこと。
蟻初級
ヒント:行列をつくって働く虫
あり
行列をつくってえさを運ぶ働き者の虫。女王を中心に大きな巣で暮らす。
蝗初級
ヒント:佃煮にして食べられる虫
いなご
稲の葉を食べる虫。佃煮にして食べる地方もある。大発生すると「蝗害」になる。
稲子初級
ヒント:田んぼのばった
いなご
稲の葉を食べるばった。つくだ煮にする。
蛆初級
ヒント:はえの幼虫
うじ
はえの幼虫。「蛆がわく」は不潔な状態のたとえにも使われる。
甲虫初級
ヒント:角を持つ夏の人気者
かぶとむし
オスに大きな角がある夏の人気者の虫。カブトの飾りに似ていることが名前の由来。
兜虫初級
ヒント:角のある虫の別の字
かぶとむし
大きな角を武士のかぶとに見立てた字。子どもに人気の夏の虫。
蛾初級
ヒント:夜に明かりに集まる虫
が
夜に明かりに集まってくる虫。ちょうと同じ仲間で、羽を広げて止まるものが多い。
蜘蛛初級
ヒント:網を張ってえものを待つ
くも
8本足で網を張って虫をとる生き物。昆虫ではない。朝のくもは縁起がよいといわれる。
源五郎初級
ヒント:水の中を泳ぐ甲虫
げんごろう
池や田んぼで泳ぐ甲虫。後ろ足をボートのオールのように使う。
黄金虫初級
ヒント:金色に光る緑の甲虫
こがねむし
金属のように光る甲虫。童謡「こがねむしは金持ちだ」で知られる。
蠍初級
ヒント:しっぽに毒針を持つ
さそり
しっぽの先に毒針を持つ生き物。夏の夜空の星座にもなっている。
蛹初級
ヒント:幼虫と成虫の間の姿
さなぎ
幼虫から成虫になる途中の、殻に包まれた姿。中で体を作りかえている。
虱初級
ヒント:髪の毛にすみつく小さな虫
しらみ
人や動物の毛にすみつく小さな虫。「しらみつぶし」はかたっぱしから調べること。
蟬初級
ヒント:夏にミーンミーンと鳴く虫
せみ
夏に大きな声で鳴く虫。何年も土の中で育ち、地上では数週間しか生きない。
蝉初級
ヒント:夏に木で大きな声で鳴く
せみ
夏を代表する虫。アブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシなど鳴き声が種類ごとに違う。
田螺初級
ヒント:田んぼの巻貝
たにし
田んぼや池にすむ巻貝。
蝶初級
ヒント:花の蜜を吸う羽の美しい虫
ちょう
美しい羽で花から花へ飛ぶ虫。さなぎから大人になる変身が見事。
天道虫初級
ヒント:赤に黒の点の小さな虫
てんとうむし
赤い体に黒い点の小さな虫。上へ上へと登り、お日様に向かって飛ぶことから名がついた。
蜻蛉初級
ヒント:大きな目で前に進む虫
とんぼ・かげろう
大きな目と4枚の羽を持つ虫。前にしか進まないので「勝ち虫」と呼ばれ縁起がよいとされた。
毒蛾初級
ヒント:毒の毛を持つ蛾
どくが
毒の毛を持ち、さわるとかぶれる蛾。
蚤初級
ヒント:ぴょんと跳ねる小さな虫
のみ
体の100倍以上も跳べる小さな虫。犬や猫の毛の中にすみつく。「のみの市」の語源。
蠅初級
ヒント:食べ物にたかる虫
はえ
食べ物にたかる虫。手をこすり合わせる姿がよく見られる。
蝿初級
ヒント:食べ物にたかる虫の別の字
はえ
はえを書くもう一つの字。前足の先で味を感じるため、止まると足をこすり合わせて掃除する。
螢初級
ヒント:光る虫の旧字
ほたる
ほたるの旧字体。「螢の光」の歌のタイトルにも使われている。
蓑虫初級
ヒント:枝にぶら下がる袋の中の虫
みのむし
葉や枝でつくった袋の中で暮らすがの幼虫。昔の雨具「蓑」に似ていることから名がついた。
百足初級
ヒント:足がたくさんある虫の別の字
むかで
足がたくさんあることからこの字が当てられた。実際の足は数十本。
紋白蝶初級
ヒント:白い羽に黒い点のちょう
もんしろちょう
白い羽に黒い紋があるちょう。春の畑でよく見られる。
揚羽蝶中級
ヒント:大きな羽のあざやかなちょう
あげはちょう
大きく美しい羽を持つちょう。家紋にもよく使われる。
油蝉中級
ヒント:ジージーと鳴くせみ
あぶらぜみ
ジージーと鳴く茶色の羽のせみ。
水黽中級
ヒント:水の上をすいすい歩く虫
あめんぼ
水面に浮かんで歩く虫。あめのような甘いにおいを出すことが名の由来とされる。
水馬中級
ヒント:水の上の馬と書く虫
あめんぼ
水面をすいすい歩く姿を馬に見立てて当てた字。足の先の細かい毛で水に浮いている。
蟻地獄中級
ヒント:すり鉢の穴でありを待つ
ありじごく
すり鉢状の穴の底でありが落ちるのを待つ、うすばかげろうの幼虫。
沙虫中級
ヒント:砂の巣を作る幼虫
いさごむし
砂粒などで巣を作るとびけらの幼虫。
刺蛾中級
ヒント:毛虫がさすと痛い蛾
いらが
幼虫にさわると痛い毒のとげがある蛾。
蟷螂中級
ヒント:鎌のような前足の虫
かまきり
鎌のような前足で虫をつかまえる虫。メスがオスを食べることもある。
天牛中級
ヒント:天の牛と書く長い触角の虫
かみきりむし
長い触角を牛の角に見立てた字。木に穴をあけて卵を産む。
大蚊中級
ヒント:足の長い大きな蚊のような虫
ががんぼ
蚊に似た足の長い大きな虫。血は吸わない。
鍬形虫中級
ヒント:大きなあごを持つ夏の虫
くわがたむし
大きなはさみのようなあごを持つ虫。兜の飾り「鍬形」に似ていることから名がついた。
毛蚕中級
ヒント:生まれたばかりの蚕
けご
卵からかえったばかりの毛の多い蚕。
螻中級
ヒント:土の中にすむ虫
けら
土の中にすみ、前足で穴を掘る虫。おけら。
蟋蟀中級
ヒント:秋の夜にコロコロ鳴く虫
こおろぎ
秋の夜にコロコロと鳴く虫。昔の和歌では「きりぎりす」と呼ばれていた。
金亀子中級
ヒント:金色の亀のような虫と書く
こがねむし
金色に光る亀のような形からこの字が当てられた。幼虫は土の中で根を食べる。
柞蚕中級
ヒント:くぬぎの葉を食べる蚕
さくさん
くぬぎなどの葉を食べる大型の蚕。
蠍座中級
ヒント:夏の夜空のS字の星座
さそりざ
夏の南の空に見えるS字形の星座。赤い1等星アンタレスが目印。
尺蛾中級
ヒント:幼虫が尺取虫の蛾
しゃくが
幼虫が尺取虫になる蛾の仲間。
白蟻中級
ヒント:家の木を食べてしまう虫
しろあり
木を食べて家をこわしてしまう虫。ありという名前だがごきぶりに近い仲間。
天蛾中級
ヒント:太い体の速く飛ぶ蛾
すずめが
体が太く、速く飛ぶ蛾の仲間。
雀蜂中級
ヒント:強い毒を持つ大きなはち
すずめばち
とても強い毒を持つ大型のはち。秋は特に気が荒くなるので注意が必要。
螟虫中級
ヒント:稲の茎を食べる害虫
ずいむし
稲の茎の中に入りこんで食べてしまう害虫。めいがという小さながの幼虫のこと。
蟎中級
ヒント:小さな血を吸う生き物
だに
とても小さな生き物で、布団にすむものや動物の血を吸うものがいる。
恙虫中級
ヒント:病気をうつすダニ
つつがむし
人に病気をうつす小さなダニ。「つつがない」の語源説がある。
瓢虫中級
ヒント:ひょうたんの形の虫と書く
てんとうむし
ひょうたんのような形からこの字も当てられる。アブラムシを食べてくれる益虫。
石蚕中級
ヒント:蛾に似た水辺の虫
とびけら
水辺にすむ蛾に似た虫。
翅中級
ヒント:虫の羽の字
はね
虫の羽のこと。うすく透き通ったものが多い。
斑猫中級
ヒント:道案内をする虫
はんみょう
人の前を飛んで道を教えるように見える虫。
飛蝗中級
ヒント:大きく跳ねる草むらの虫
ばった
後ろ足で大きく跳ねる虫。群れで大移動して作物を食べつくすこともある。
蜩中級
ヒント:夏の夕方にカナカナと鳴く
ひぐらし
夏の夕暮れにカナカナと物悲しく鳴くせみ。「日を暮れさせる」ことが名前の由来。
蚋中級
ヒント:刺されるとひどく腫れる小さな虫
ぶよ・ぶゆ・ぶと
山や川辺にいる小さな虫。刺されると強いかゆみと腫れが出る。
孑孑中級
ヒント:水たまりでくねくね泳ぐ
ぼうふら
蚊の幼虫のこと。水たまりなどで体をくねらせて泳ぎ、しっぽの先から空気を吸う。
孑孒中級
ヒント:蚊の幼虫の別の字
ぼうふら
蚊の幼虫を書くもう一つの字。左右対称のような不思議な字。
水澄中級
ヒント:水面をくるくる回る虫
みずすまし
水面をくるくる回って泳ぐ黒い虫。
蜈蚣中級
ヒント:足がたくさんある虫
むかで
たくさんの足を持つ生き物。かまれると強く痛む。毘沙門天のお使いとされる。
水蟇中級
ヒント:とんぼの幼虫
やご
水の中にすむとんぼの幼虫。
馬陸中級
ヒント:丸まって身を守る足の多い虫
やすで
足がたくさんある生き物で、さわると丸まる種類もいる。むかでとは別の仲間。
糸蜻蛉激ムズ
ヒント:細い体のとんぼ
いととんぼ
糸のように細い体をしたとんぼの仲間。止まるときは羽を閉じることが多い。
螻蛄激ムズ
ヒント:土の中にすむ鳴く虫
おけら・けら
土の中にトンネルを掘ってすむ虫。お金がないことを「おけら」という。
鬼蜻蜓激ムズ
ヒント:日本最大のとんぼ
おにやんま
日本で一番大きなとんぼ。黒と黄色のしま模様で、川の上をまっすぐ行き来して飛ぶ。
蚕蛾激ムズ
ヒント:絹糸を作る虫が育った姿
かいこが
絹糸のもとになるまゆを作る虫の成虫。羽はあるが、飛ぶことはできない。
蜉蝣激ムズ
ヒント:はかない命のたとえの虫
かげろう
成虫になると数時間から数日しか生きない虫。はかない命のたとえに使われる。
螳螂激ムズ
ヒント:鎌の前足の虫の別の字
かまきり
かまきりを書くもう一つの字。「螳螂の斧」は弱い者が強い者に立ち向かうたとえ。
竈馬激ムズ
ヒント:台所のかまど近くにいた虫
かまどうま
昔は台所のかまどの近くでよく見られた虫。羽がなく、よく跳ねる。
竃馬激ムズ
ヒント:台所にいる跳ねる虫
かまどうま
台所や床下にいる、羽のないよく跳ねる虫。
邯鄲激ムズ
ヒント:ルルルと美しく鳴く秋の虫
かんたん
ルルルと美しい声で鳴く緑の虫。中国の地名「邯鄲の夢」と同じ字。
螽斯激ムズ
ヒント:ギーッチョンと鳴く夏の虫
きりぎりす
夏に草むらでギーッチョンと鳴く緑色の虫。イソップ童話「アリとキリギリス」で有名。
蟯虫激ムズ
ヒント:検査があった寄生虫
ぎょうちゅう
人の腸にすむ小さな寄生虫。昔は学校で検査が行われた。
草雲雀激ムズ
ヒント:フィリリと鳴く小さな虫
くさひばり
とても小さな体でフィリリリと鈴のように鳴く、こおろぎの仲間の秋の虫。
轡虫激ムズ
ヒント:ガチャガチャと鳴く虫
くつわむし
ガチャガチャと大きな声で鳴く虫。馬のくつわが鳴る音に似ていることが名の由来。
熊蝉激ムズ
ヒント:シャンシャンと鳴く大きなせみ
くまぜみ
シャンシャンと鳴く大きな黒いせみ。
蚰蜒激ムズ
ヒント:長い足がたくさんある虫
げじげじ
長い足が15対ある虫。見た目はこわいが、ごきぶりなどを食べてくれる。
蜚蠊激ムズ
ヒント:台所に出る嫌われ者の虫
ごきぶり
台所などに出る虫。3億年前から姿があまり変わらない。
笹蟹激ムズ
ヒント:くもの古い言い方
ささがに
くもの古い呼び名。くもの糸のことも言う。
蠕虫激ムズ
ヒント:みみずのようにうねって動く虫
ぜんちゅう
みみずのように体をうねらせて動く、細長い虫をまとめた呼び方。
田鼈激ムズ
ヒント:水の中のギャング
たがめ
水の中にすむ大型の虫。魚やかえるも捕まえて食べる。
癭蜂激ムズ
ヒント:植物にこぶを作る蜂
たまばち
植物にこぶを作る小さな蜂。
壁蝨激ムズ
ヒント:壁のしらみと書く小さな虫
だに
だにを書く当て字で、壁のしらみという意味。人や動物に取りついて血を吸う。
蟷螂の斧激ムズ
ヒント:弱い者が強い者に立ち向かう
とうろうのおの
かまきりが前足を振り上げて車に立ち向かう故事から。無謀な抵抗のたとえ。
糠蚊激ムズ
ヒント:とても小さな血を吸う虫
ぬかか
とても小さな血を吸う虫。
蛇蜻蛉激ムズ
ヒント:へびのような首のとんぼに似た虫
へびとんぼ
とんぼに似た虫で、幼虫は「孫太郎虫」として薬にされた。
虫螻激ムズ
ヒント:虫をいやしめて言う言葉
むしけら
虫をいやしめて言う呼び方。取るに足らない者のたとえにも使う。
螟蛉激ムズ
ヒント:青虫を表す古い言葉
めいれい
青虫のこと。似我蜂が青虫を育てるという古い話から、養子を指すこともある。
水蠆激ムズ
ヒント:とんぼの子ども
やご
とんぼの幼虫。水の中で暮らし、えものをあごでとらえる。
虫へんの付く字は、昆虫だけではありません。蜘蛛(くも)、蠍(さそり)、蜈蚣(むかで)は昆虫ではありませんし、蛙や蛇、蛸(たこ)にも虫へんが付きます。昔の中国では「虫」が小さな生き物全体を指していたので、昆虫かどうかに関係なく虫へんが使われています。
漢字の意味で姿を表した名前は、読み方の手がかりになります。百足(むかで)は足がたくさんある虫、蓑虫(みのむし)は蓑を着たような姿の虫、天道虫(てんとうむし)は枝の先まで登って、お天道さま(太陽)に向かうように飛び立つ虫です。飛蝗(ばった)や水馬(あめんぼ)のように、別の生き物にたとえた書き方もあります。虫へんの字の成り立ちは、コラム「虫へんの漢字」でもくわしく紹介しています。