生憎初級
ヒント:都合が悪いことに
あいにく
都合が悪いことに。残念ながら。

このページの漢字は、読めないというより、ついまちがった読み方をしてしまいがちな言葉です。他人事(ひとごと)を「たにんごと」と読んでしまうように、知っている字ほど思い込みで読んでしまいます。まちがえる理由はいくつかの型に分けられ、それを知っておくと防ぎやすくなります。更新:2026-10-29
生憎初級
ヒント:都合が悪いことに
あいにく
都合が悪いことに。残念ながら。
依存初級
ヒント:何かに頼ること
いぞん・いそん
何かに頼って成り立つこと。本来は「いそん」と読んだ。
一途初級
ヒント:ひとつのことに打ちこむ様子
いちず
ひとつのことにひたむきな様子。
一矢初級
ヒント:反撃するという意味の言葉の一部
いっし
一本の矢。「いっしを報いる」で、少しでも反撃すること。
因縁初級
ヒント:昔からの関係
いんねん
物事の起こるもとになる関係。
云々初級
ヒント:あれこれ言うこと
うんぬん
あれこれ言うこと。以下を省くときの言葉。
十八番初級
ヒント:いちばん得意な芸
おはこ
いちばん得意な芸。歌舞伎の十八番が由来。
完遂初級
ヒント:最後までやりとげること
かんすい
最後までやりとげること。「かんつい」は誤り。
境内初級
ヒント:神社やお寺の敷地
けいだい
神社やお寺の敷地の中。
固執初級
ヒント:自分の考えにこだわること
こしつ・こしゅう
自分の考えにこだわって変えないこと。
声色初級
ヒント:声の調子
こわいろ
声の調子。人の声をまねること。
流石初級
ヒント:思ったとおりすごい
さすが
思ったとおりすばらしい様子。
早急初級
ヒント:とても急ぐこと
さっきゅう・そうきゅう
非常に急ぐこと。本来は「さっきゅう」と読む。
施行初級
ヒント:法律が効力を持つこと
しこう
法律などを実際に行うこと。
出生初級
ヒント:生まれること
しゅっしょう
人が生まれること。「しゅっせい」とも読む。
所作初級
ヒント:ふるまいや身のこなし
しょさ
身のこなし。ふるまい。
進捗初級
ヒント:物事がはかどること
しんちょく
仕事などがはかどること。「しんしょう」は誤り。
自重初級
ヒント:行いをつつしむこと
じちょう
行いをつつしむこと。
遵守初級
ヒント:決まりを守ること
じゅんしゅ
決まりなどをしっかり守ること。
成就初級
ヒント:願いがかなうこと
じょうじゅ
願いなどがかなうこと。
定石初級
ヒント:決まったやり方
じょうせき
囲碁で決まった打ち方。物事の決まったやり方。
遂行初級
ヒント:最後までやりとげる
すいこう
仕事などを最後までやりとげること。
出納初級
ヒント:お金の出し入れ
すいとう
お金や品物の出し入れ。「しゅつのう」は誤り。
殺生初級
ヒント:生き物を殺すこと
せっしょう
生き物を殺すこと。むごいこと。
相殺初級
ヒント:差し引いて帳消しにすること
そうさい
互いに差し引いて損得をなくすこと。「そうさつ」は誤り。
代替初級
ヒント:ほかのもので代えること
だいたい
ほかのもので代えること。「だいがえ」は誤り。
貼付初級
ヒント:はりつけること
ちょうふ・てんぷ
紙などをはりつけること。本来は「ちょうふ」と読む。
体裁初級
ヒント:見た目の様子
ていさい
外から見た様子。見栄え。
柔和初級
ヒント:おだやかでやさしい
にゅうわ
性格や表情がおだやかでやさしい様子。
他人事初級
ヒント:自分に関係のないこと
ひとごと
自分に関係のないこと。「たにんごと」とも読まれる。
風情初級
ヒント:味わいのある様子
ふぜい
しみじみとした味わい。
訃報初級
ヒント:亡くなった知らせ
ふほう
人が亡くなった知らせ。
雰囲気初級
ヒント:その場の感じ
ふんいき
その場の様子や感じ。「ふいんき」は誤り。
歩合初級
ヒント:成果に応じた割合
ぶあい
成果に応じてもらえる割合。
発足初級
ヒント:組織などが活動を始めること
ほっそく
組織などが作られて活動を始めること。「はっそく」も使われる。
益々初級
ヒント:いっそう
ますます
前よりもいっそう程度が増す様子。
由緒初級
ヒント:物事の歴史やいわれ
ゆいしょ
物事の起こりやいわれ。「由緒ある寺」。
礼賛初級
ヒント:ほめたたえること
らいさん
すばらしいとほめたたえること。「れいさん」は誤り。
一期一会中級
ヒント:一生に一度の出会い
いちごいちえ
一生に一度だけの出会い。茶道から出た言葉。
一段落中級
ヒント:ひと区切りつくこと
いちだんらく
物事がひと区切りつくこと。「ひとだんらく」は誤り。
一家言中級
ヒント:その人独自の意見
いっかげん
その人なりの独自の意見。
所謂中級
ヒント:世間でよく言う
いわゆる
世間でよく言われる。
回向中級
ヒント:供養すること
えこう
死者の冥福を祈ること。
大仰中級
ヒント:大げさなこと
おおぎょう
やり方や言い方が大げさな様子。
悪寒中級
ヒント:熱が出る前の寒気
おかん
熱が出るときなどに感じる寒気。
女形中級
ヒント:歌舞伎で女性を演じる男性
おやま
歌舞伎で女性の役を演じる男性の役者。
間髪中級
ヒント:すぐにという意味の言葉の一部
かんはつ
すぐに、という意味の「かんはつを入れず」に使う言葉。髪の毛一本のすきまのこと。
帰依中級
ヒント:神仏を信じて従う
きえ
神仏を深く信じて従うこと。
既出中級
ヒント:すでに出ていること
きしゅつ
すでに出ていること。「がいしゅつ」は誤り。
奇しくも中級
ヒント:不思議なことに
くしくも
不思議なことに。偶然にも。
口伝中級
ヒント:口で伝えること
くでん
文字でなく口で伝えること。秘伝を口伝する。
供物中級
ヒント:神仏へのお供え
くもつ
神仏にお供えする物。
懸念中級
ヒント:気にかかって心配すること
けねん
気にかかって心配すること。
嫌悪中級
ヒント:ひどくきらうこと
けんお
ひどくきらって、にくむこと。
解熱中級
ヒント:熱を下げること
げねつ
病気の熱を下げること。
言質中級
ヒント:あとで証拠になる言葉
げんち
あとで証拠になる約束の言葉。「げんしつ」は誤り。
更迭中級
ヒント:役職の人を代えること
こうてつ
ある地位の人を別の人に代えること。
建立中級
ヒント:お寺などを建てること
こんりゅう
お寺や塔などを建てること。
御用達中級
ヒント:お役所などに品物を納める店
ごようたし
宮中や役所などに品物を納めること。「ごようたつ」は誤り。
御利益中級
ヒント:神仏のめぐみ
ごりやく
神さまや仏さまから受けるめぐみ。
言語道断中級
ヒント:とんでもないこと
ごんごどうだん
言葉にできないほどひどいこと。
最期中級
ヒント:命が終わるとき
さいご
命が終わるとき。「最後」と書き分ける。
恣意中級
ヒント:自分勝手な考え
しい
自分勝手な思いつき。「恣意的」。
執着中級
ヒント:とらわれて離れないこと
しゅうちゃく
ものごとに強くとらわれること。
出来中級
ヒント:事件が起こること
しゅったい
事件などが起こること。「できる」とは別の読み。
杜撰中級
ヒント:いいかげんなこと
ずさん
やり方がいいかげんなこと。
赤裸々中級
ヒント:包み隠さず
せきらら
包み隠さずありのままの様子。
刹那中級
ヒント:ほんの一瞬
せつな
とても短い時間。一瞬。
脆弱中級
ヒント:もろくて弱いこと
ぜいじゃく
もろくて弱いこと。「きじゃく」は誤り。
漸次中級
ヒント:だんだんと
ぜんじ
少しずつ。だんだんと。
巣窟中級
ヒント:悪者のすみか
そうくつ
悪者などが集まるすみか。「すくつ」は誤り。
抑中級
ヒント:もともと
そもそも
もともと、最初から。
抑々中級
ヒント:最初から、という意味の別の書き方
そもそも
もともと、最初からを書く別の書き方。
造詣中級
ヒント:深い知識
ぞうけい
ある分野についての深い知識。
偶々中級
ヒント:偶然に
たまたま
思いがけず、偶然にそうなること。
端緒中級
ヒント:物事の始まり
たんしょ
物事の始まり。手がかり。「たんちょ」とも読む。
重複中級
ヒント:同じものが重なること
ちょうふく・じゅうふく
同じものが重なること。本来は「ちょうふく」と読むが「じゅうふく」も広まっている。
続柄中級
ヒント:家族の関係
つづきがら
家族の中での関係。「ぞくがら」とも読まれる。
読経中級
ヒント:お経を読むこと
どきょう
お経を声に出して読むこと。
頒布中級
ヒント:広く配ること
はんぷ
品物や資料を広く配ること。
凡例中級
ヒント:本の初めの使い方の説明
はんれい
本の初めにある使い方などの説明。「ぼんれい」は誤り。
一入中級
ヒント:いっそう
ひとしお
ほかよりいっそう。「喜びもひとしお」。
不世出中級
ヒント:めったに出ないすぐれた人
ふせいしゅつ
めったに世に出ないほどすぐれていること。
仏頂面中級
ヒント:むっとした顔
ぶっちょうづら
不機嫌でむっとした顔。
発端中級
ヒント:物事の始まり
ほったん
物事の始まり。「はったん」は誤り。
未曾有中級
ヒント:今までに一度もない
みぞう
今まで一度もなかったこと。
努々中級
ヒント:決して〜ない
ゆめゆめ
決して〜しない。強い打ち消し。
寄席中級
ヒント:落語を見る所
よせ
落語などの演芸を見せる所。
流布中級
ヒント:世の中に広まる
るふ
世の中に広く知れわたること。
有体激ムズ
ヒント:ありのまま
ありてい
ありのまま。「ありていに言えば」。
一言居士激ムズ
ヒント:何にでも一言言いたがる人
いちげんこじ
何にでも一言意見を言わないと気がすまない人。
有象無象激ムズ
ヒント:つまらない人々
うぞうむぞう
たくさんいるつまらない人々。
鷹揚激ムズ
ヒント:ゆったりとした態度
おうよう
こせこせせずゆったりしている様子。
嗚咽激ムズ
ヒント:声をつまらせて泣く
おえつ
声をつまらせて泣くこと。
灰燼激ムズ
ヒント:燃えかすと灰
かいじん
燃えたあとの灰と燃えかす。「かいじんに帰す」。
功徳激ムズ
ヒント:よい行い
くどく
よい行い。またそのおかげ。
口腔激ムズ
ヒント:口の中
こうくう
口の中の空間。医学では「こうくう」と読む。
拘泥激ムズ
ヒント:こだわること
こうでい
細かいことにこだわること。
誤謬激ムズ
ヒント:まちがい
ごびゅう
まちがい。あやまり。
暫時激ムズ
ヒント:しばらくの間
ざんじ
しばらくの間。「ざんてい」と混同しやすい。
弛緩激ムズ
ヒント:ゆるむこと
しかん
ゆるむこと。たるむこと。
屡々激ムズ
ヒント:何度も
しばしば
何度も、たびたびくり返して。
相伴激ムズ
ヒント:一緒にごちそうになる
しょうばん
客と一緒にもてなしを受けること。「お相伴にあずかる」。
従容激ムズ
ヒント:落ち着いている様子
しょうよう
ゆったりと落ち着いている様子。
緒戦激ムズ
ヒント:戦いの始まり
しょせん・ちょせん
戦いや試合の始まりのころ。
重用激ムズ
ヒント:大切な役に用いる
じゅうよう
人を大切な地位に用いること。
上意下達激ムズ
ヒント:上の命令を下に伝える
じょういかたつ
上の人の考えや命令を下の人に伝えること。
須らく激ムズ
ヒント:当然・ぜひとも
すべからく
当然。ぜひとも。「すべて」の意味ではない。
所為激ムズ
ヒント:原因や責任を表す言葉
せい
原因、わけ。「人のせいにする」。
相好激ムズ
ヒント:顔つき
そうごう
顔つき。「相好をくずす」。
仮令激ムズ
ヒント:もしも〜でも
たとえ
もしも〜であっても。
縦令激ムズ
ヒント:もしも〜でもの別の字
たとえ
もしも〜であってもを書く別の字。
兎角激ムズ
ヒント:とにかく
とかく
ともすれば、あれこれと。
就中激ムズ
ヒント:とりわけ
なかんずく
その中でもとりわけ。
捏造激ムズ
ヒント:事実でないことを作り上げること
ねつぞう
事実でないことをでっちあげること。
直向激ムズ
ヒント:一生けんめいな様子
ひたむき
ひとつのことに一生けんめいな様子。
披瀝激ムズ
ヒント:心のうちを打ち明ける
ひれき
考えや気持ちを包み隠さず打ち明けること。
吹聴激ムズ
ヒント:言いふらすこと
ふいちょう
言いふらして回ること。「すいちょう」は誤り。
反故激ムズ
ヒント:いらなくなった紙・約束を破る
ほご
いらなくなった紙。約束をなかったことにすること。
末裔激ムズ
ヒント:子孫のこと
まつえい
ずっと後の世代の子孫。
遊説激ムズ
ヒント:意見を説いて回ること
ゆうぜい
意見を説いて各地を回ること。「ゆうせつ」は誤り。
所以激ムズ
ヒント:理由
ゆえん
わけ、理由。「そのゆえん」と使う。
罹災激ムズ
ヒント:災害にあうこと
りさい
地震や火事などの災害にあうこと。
黎明激ムズ
ヒント:夜明け・始まり
れいめい
夜明け。新しい時代の始まり。
漏洩激ムズ
ヒント:秘密がもれること
ろうえい
秘密などがもれること。
態々激ムズ
ヒント:特別に
わざわざ
特別に手間をかけて。
一つ目は、字の一部の読み方に引っぱられるまちがいで、「百姓読み」と呼ばれます。進捗(しんちょく)を「しんぽ」と読んでしまうのは「捗」の右側の「歩」に、脆弱(ぜいじゃく)を「きじゃく」と読んでしまうのは「脆」の右側の「危」に引っぱられるためです。
二つ目は、仏教から来た言葉など、呉音(ごおん)と呼ばれる古い音読みを使う言葉です。建立(こんりゅう)、回向(えこう)、功徳(くどく)、成就(じょうじゅ)などは、建=けん、回=かい、のようなよく使う読み方とは違う音で読みます。お寺や法事で使われる言葉に多いのが特徴です。
三つ目は、本来の読みと、広く使われるようになった読み(慣用読み)が両方ある言葉です。重複は本来「ちょうふく」ですが「じゅうふく」も広く使われ、依存はもとは「いそん」でしたが、今は「いぞん」と読むのがふつうです。このページでは、今よく使われている読みを答えにして、もう一つの読みも並べています。試験や改まった場面で迷ったときは、辞書で確かめると安心です。